「広告」って時代の共通言語


本のまえがきの予告にある通り、非常に読みにくい本でした。

パラっとめくるとすぐに気が付くんだけど、本の向きが一般的な本と違うんです。普段使わない指の変な、筋肉使います。

でも、本屋さんで見かけた時、この方向が印象的で買いました。


この本は「社会」の本

帯の「広告は、行動へ」のフレーズを見た瞬間、ぐっさりと共感して手に取り、「SNS/SDGsの時代」のフレーズに「SNSで広告出せばいいってこと?そんな訳ないじゃない」と、パラパラとめくったら、本文が変な向きだったので、面白そうで買いました。

「本」として、この世に出た以上、この本はこの時代の本として読まれるとよいと思うので、最後の「Web媒体でアップデート」には少しカッガリ…。


中身はとても面白かったよ。

私は広告業界で働いていないけど、共感する部分もたくさんあって、それを広告業界目線で書かれているので、知らないことがたくさんあって、たくさん学びました。

村上春樹ファンとしては、別な意味でも楽しめたし。


ただの広告業界の本ではなく、社会問題の本ともいえる気がする。事業をしている人は読んだらよいと思う。


「広告」って、「スキップ」したくなっちゃうアレ

「広告は行動へ」「広告がなくなる日」。は、読んでいて、本当にそうだなって思いました。

「広告」にはいろいろな種類があるけど、私たちの超身近なものと言えば、テレビCMとYouTubeを見ている時に「スキップ」したくなっちゃうアレですよね。

テレビの場合はトイレに行く時間だったけど、印象に残っているフレーズとか、あのCMは雰囲気怖かったとか、ついつい口ずさんでしまうリズムとか、あったよね。

今の我が家は、テレビと言えば、子どものものでそれこそゲームを見ているか、YouTube。私はめっきりラジオ派になったので、気になるラジオCMと言えば、缶コーヒーボスの新しいシリーズ。


「広告」って時代の共通言語

私は事業やプロジェクトを考えたり、チームで動いたりするときは【共通言語】を大切にしています。

みんなで同じものを観たり、聞いたりして、同じ感覚をインプットする。それを基点に出たアイディアを精査する。そんな感じで考えると、強引さがなくなって、いい。

【共通言語】を生むように仕掛けるプロジェクトも、いいと思っています。


テレビも、民放テレビ以外にサブスクで選べる時代になって、共通の思い出が1つ減ってるんだなぁって気が付きました。

寂しいな、と思うのは、そこにまた1つ新しい可能性があるってことだね。


そう考えると、テレビCMの長いシリーズ化も、大きな意味があるのかも知れないね。


帯にある「SNS/SDGsの時代」は、決して「SDGsを掲げてSNSで広告を出しましょう」ってなんていう、安易なものではなかったので、ぜひ、読んでみて。

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