ドライブ・マイ・カー観てきたよ

カンヌ国際映画祭4巻を達成した村上春樹原作×濱口竜介監督の【ドライブ・マイ・カー】を観てきました。

小説が映画になるってこんな感じなのね。


読んだものは観ないがセオリー

私の中で、「小説で読んだものは観ない。」が鉄則です。

小説を読むときって、自分の想像が爆発しているじゃないですか?

自分で想像、妄想したものが人がつくった映像になってしまうと、必ず「こんなはずじゃなかった」って箇所がいくつもあり、俳優さんには自分の中でイメージが出来てしまっているし、アニメにしても、声から違和感がある場合も多いですよね。


さらに、1つの長編小説を2時間程度の物語にするとなると、かなり端折られることになって、私にとっては切り取ってはならない大切な前提とが背景部分がなくなっているとがっかりするんですよね。


読んだし、観たことがあるのはバトルロワイヤル

20年くらい前の本ですよね。

かなり、過酷な話だけど、バトルロワイヤルは、これはどんな風に映画になるの?って興味があって映画も観たんだけど、まさに、「ほんとはね」、「あそこはね」、って一緒に見た夫に話したくなる衝動が収まらなかった記憶が…

果ては、読んでよー--!って思っちゃうの(笑)

その経験がスッキリしなくて、ファンの作品は絶対に観ないって決めてました。


春樹ファンなのに読んでなかった

読んでないのに、ファンと言うのはお恥ずかしいんだけど…村上春樹の小説は18歳の頃に「カンガルー日和」と言う短編集を読んでから、とても好きで、以来、古い本もハードカバーを集めて、エッセイ以外の本はほとんど読んできました。


が、ここ数年は自己啓発やビジネス本を読みふけっていて、新作は購入はするものの、積読になっていた村上春樹の小説。


ドライブ・マイ・カーが映画がされたときも、積読になっていて、札幌市では小さな劇場で上映していたのですが、「まだ読んでいないけど、絶対に観ない」と思っていました。


まさか、こんなことになるとは…

まさか、映画がこんな賞を受賞して世界的に注目されるとは思ってもみませんでした。

カンヌ授賞を機に、知人から貸してほしいと連絡があり、今 小説は手元にありません。そうこうしているうちに、小さな劇場でアンコール上映が決定。

「読んでないから、観れる」と言う考えに至り、観に行ってきました。

読む前に観て、本当に良かったです。


ドライブマイカーは短編集に収録されている物語です

映画館で購入したカタログを読むと、やはり映画になると、村上春樹の作品を離れ、映画監督の作品になるんだなぁと言った印象。

ドライブマイカーは「女のいない男たち」と言う本のタイトルに収録されている物語ですが、時間の都合をつけるため、他の物語とも部分的に融合されているそうです。

そう言った部分を知ると、「観てから読む。」なら、なんとなく楽しめそうな気も。。。知人から返ってくるのが楽しみです。


バルには寄れなかった―

子どもたちと行く、完全指定席の映画館とは違い、仕組みもよくわからないまま行きましたが、大人の時間を楽しんだ感があり、大満足。

最近、私の中で気になっている【バル】がシアターを出てすぐのところに発見したのですが、流石に、狸小路でのお一人さまは勇気が出なくて、自宅の最寄り駅で、余韻に浸ろうと思っていたところ、夫から夕食できたよコールが来たので、自宅でワインを楽しむことにしました。

小説を読まない夫に、この余韻を伝えるのは難しいけど、この分かり合えないテキトーな感じが、言語化できない部分を追及されず、心地よいです。


今度は平日に別な映画を観に行こうと思います。

刺激、大切♪


シアターキノ

観に行ってきたのは狸小路にあるシアターキノ。

真っ赤なイスの雰囲気のあるシアターです。


概要

シアターキノ
〒060-0063 札幌市中央区南3条西6丁目南3条グランドビル2F
TEL. 011-231-9355 FAX. 011-231-9356

* 狸小路商店街の6丁目の一番奥、 7丁目の手前に14階立ての大きなビルがあり、サツドラ狸小路6丁目店が入ってます。このビルの2階です。 地下鉄からですと大通駅かススキノ駅より 地下街を通り、狸小路にエスカレーターで上がってくると雨や雪にぬれずにこれます。(約10分)
* オ-プン日 1998年4月24日
※移転前の日本一小さな映画館(29席)シアタ-キノは1992年7月4日オ-プンでした。(アメリカ合衆国と同じ誕生日、そういえば「7月4日に生まれて」という映画もありましたね)

設備

A館とB館の2スクリ-ンあり、それぞれ63 席と100席です。
B館にある35ミリ映写機は日本電子光学社製で、音響は[A館]ドルビーシネマプロセッサーCP-750、[B館]デジタルサウンドCP-500D(SRD)システムで、両館共にJBLのステ-ジスピーカーTS992が3台、サブウーハーTL12が2台、サイドと後ろにあるサラウンドスピーカーが8台。この規模のミニシアターでは最高級と自負しております。デジタルシネマシステムは両館共に設置し、B館はバルコ2KデジタルシネマプロジェクターDP2K-10Sを設置、デジタルシネマサーバーはドレミDCP2000です。A館はバルコ2KデジタルシネマプロジェクターDP2K-10Sを設置、デジタルシネマサーバーはドレミSHOW VAULTです。

イスはフランスキネット社製。

館内と併設カフェの壁には、調湿性に優れ た北海道産の珪藻土(江別のシリックス社で公共空間としては道内初)を使用しており、コンクリート空間でも、少しでも空気がよくなるように工夫しています。

車イスで使用可のトイレや、車イスでの鑑賞スペースは各館2席あり、狸小路商店街より劇場内まで段差なしで入場できます。

※Webサイトより引用(https://www.theaterkino.net/about.html)

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